(第4回)LLCMって? 鮮度が落ちた販促物

前回聞いた販促物に必要なものは「鮮度」というのは良くわかったよ。
でも、それが簡単にできないから「今がある」。なんちゃって。

ポスターやのぼりって日焼けしやすい上に劣化すると破れたりして見た目が悪いけど、他にも大きな欠点があるのってわかりますか?

ちなみに、大きく2つあります。

えーっと、お金がかかるのと場所をとることかな?

お金がかかるのはまぁ間違いではないでしょうが、もっと販促物として本質的な部分なんです。ヒントは2つの「場所」。

あ、ポスターを貼る場所とのぼりを置く場所!

どちらも同じ意味ですね。でも1つは正解です。目立たせたいからとのぼりを何本も、ポスターを何枚も貼っているお店って、販促をしたい気持ちはわかるのですが、それらを管理しないと…

日焼けしたり破れたりで「販促物の鮮度が下がる‼」

そう‼ では、もう一つの場所って何ですか?

え~?販促物を貼る場所以外にどんな場所があるの?わからない。

先程のは、のぼりを置く場所、ポスターを貼る場所、つまりお店でどれだけの面積を使って販促物を置いているかってことで、要は数多く置いたり貼ったりすると「それだけ販促物の鮮度を維持するのが大変」ということになるんです。

たくさん貼って傷んだまま放置しているお店は結構多いです。

じゃぁ、もうひとつの場所って… どこ?

もうひとつの場所、それは貼って(置いて)いる場所、わかりやすくいえば販促物の「住所」です。

「住所」…って、店頭にあるんだからお店の場所に決まってるよ。

それが実は第一回目から何度も上がっていた大きなポイントです。

お店の前を通る人がスルーするのは、その通りに慣れてしまっているから、そして興味あるお店とそうでないお店の線引きをしているから、もしくはお店をパッとみても全く興味がないからってことでしたよね。

そういった人々には、店頭の販促物を見て興味を持ってもらおうにも、視野に入っていてもスルーしてしまうので、ここに販促費を重点的にかけるのは、実は得策ではないのです。

さりげなく店頭で歩く人々を観察してみたらわかると思う。ほとんどの人がまっすぐ前を向いて歩いているから。

確かに。言ってることはわかるけど、じゃぁまたCMの話に戻るの?

私は神戸市の地方の商店街を午前3時間、昼3時間、夕方3時間を3日かけて調べましたが、中心地とは違いウィンドウショッピングのように各店舗を見ながら歩いている人は1割もいませんでした。

観光地ではない、つまり地元を知らない方々が頻繁に来るという地域ではないため、歩いている方々はほぼこの地域に住まれているかたで、そういった方々は正面を向いて歩きながらも、左右に何の店があるのか既に頭にあり、興味や目的が無いお店には目を向けようとしません。

つまり、入店して欲しい、一度食べて欲しい、一度買って欲しいと願っても、その人々がこれまでの記憶に基づき既に興味を持っていない以上、ただのぼりを出せば、或いはポスターを貼れば来店するということにはつながらないわけです。

では、話はさかのぼって高額なCM?

いえ、話はさかのぼらず「新たなCMの時代」を当社は創ります。

(第5回)LLCMって? CMの新たな時代